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千里ファンblog > 小説「君はピアノ」

2006年02月15日

不動産エッセイアップ!

cafeglobeサイトでの千の不動産エッセイのが第22回がアップされました!
次回の更新は2/28(火)の予定です!

cafeglobe:http://www.cafeglobe.com/lifestyle/


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posted by 瑠璃☆★ at 01:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説「君はピアノ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月08日

1.壊れ行くとき (その2)

記憶の中の少女はいつも俺に微笑みかける。
耳に残る歌声と、荒波の中にすぅっと落ちてゆく天使の梯子と・・・。
鍵盤に沈めた指の向こう側、彼女歌声が高らかに天まで鳴り響く。
その声に似た声を聴いた気がした。

「どうしたんですか、課長」
目の前に差し出されたマイクに、我に返った。
この声は、第2賃貸営業部の春日さんの声だった。
「俺の番かな?」
「そうですよ、課長。はい、マイクをどうぞ」
周りの部下達にはやし立てられマイクを手に80年代前半の歌を歌い始めた。
多分、こんな曲知っているやつは少ないだろう。
でも、さっきの歌声は・・・春日さんだったよな。
似ていた。
あの少女の声に。
高く澄んだあの声に。
そんな訳ない。
あの子は死んだはずなんだ。
橋田のヤツが言っていたんだ。
「あの子は事故で死んだ」って。
でも、あの子の声と、高く伸びのある澄んだ歌声が、春日さんの伸びの良い高音部に
だぶって聞こえた。

一人二人と、夜が進むにつれ部下は減り。
気が付けば、ほとんど酔いつぶれた直属の部下の大下と、春日さんと俺と。
三人になっていた。
もう終電がなくなる時間。
酔いつぶれた大下の肩を抱えながら、春日さんはその反対側の肩を抱える。
「いいんだよ、大下なら。もう遅い時間だし、終電なくなっちゃうよ」
「方向、一緒ですから。課長も気にしないでください。」
普段しゃべる声はそうでもないのに、春日さんの歌声がいつまでたってもあの子の声と
ダブってリフレインする。
「そっかー。じゃあ、タクシー止めるよ」
「はい。大下さん、タクシーで帰りますよ」
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posted by 瑠璃☆★ at 01:56 | ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説「君はピアノ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月21日

1 壊れ行くときに

「美咲、卓は?」
「まだ寝てんじゃないの?」

いつもの慌しい朝だ。
妻が、娘に怒鳴るように尋ねている。

「ママぁ、卓ならトレイにこもってるよ」
俺が言うと娘はトイレの前まで言って、妻にまるっきりそっくりな口調で言う。
「早くでなさーい」
そう言うと、今度は「パパ早くしてね。美咲も髪の毛なおしたいの」と言って、
洗面所で髭を剃っていたのに、せかされる。
「んー。終わったよ。」
代わって洗面所を明け渡してやると、満面の笑みで娘は「ありがとう」と言った。
一瞬、どきりとした。
昔見たように、そんな懐かしい笑顔だった。
美咲のその笑顔は心の底にいつもいる、あの少女に似ていた。続きを読む
posted by 瑠璃☆★ at 01:31 | ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 小説「君はピアノ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロローグ・・・「心の中にあるもの」2

結衣(ミサキ)へ

ブログ書き始めてくれたんだね。
良かったよ。
どうせ、お前の事だから旦那さんにも症状を言わずにいることは分かっている。
でもな、ちゃんと話せ。
話したほうがいい。
自分がミサキであることを。
それで、旦那さんと一緒に治療に来い。
ちゃんと、面倒見てやるよ。
遠いって言うんなら、そっちの医大にいる俺の後輩を紹介するから。
今度、紹介状書いておくよ。
まあ、焦らなくてもいい。
強く文句で書いてしまった。すまない。


追伸、旦那さんとはうまく行っているのか?
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posted by 瑠璃☆★ at 00:44 | ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説「君はピアノ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月16日

プロローグ・・・「心の中にあるもの」

ずっと、勧められて、ずっと出来ずにいて。
ようやくこの日記を書き始めことが出来ました。

まだきっと、読者は源ちゃんだけだね。

こんばんは、源ちゃん。
いや、源井先生って呼ぶべきだよね。
ごめん。

そちらの天気はいかがでしょう。
こちら横浜は、結構寒いです。
もうすぐ、あの震災の季節です。
やだなぁ・・・。
思い出すと、胸がぎゅっと痛くなる。続きを読む
posted by 瑠璃☆★ at 01:39 | ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説「君はピアノ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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